どうも、カトウです。
今回は③。いよいよこの旅の本命、G大阪戦です。
それでは両チームのスタメン
・チーム内得点王のロペスは出場停止
・宮市、キャプテンの喜田は負傷中
・離脱していた東口と倉田(ベンチ)が復帰
前半
それでは前半。
予想通り、ボールを持つマリノスと積極的にボールを奪いにくるG大阪という構図になりますが、早々にスコアが動きます。
前半7分。マリノスの右サイドバック(以後SB)松原が出したパスがずれてしまい、G大阪のパトリックに奪われてダワンのシュートで先制を許してしまいます。
0-1。
マリノスはマンマークとしっかりとした4-4-2のゾーンディフェンス(味方選手との距離を一定に保ち危険な場所を使わせない守備。マンマークとは対照的)を相手にするのは苦手なので失点は覚悟していましたが、あまりにもあっさりやられ過ぎて思わず天を仰ぎました。連携で崩されたわけではないので私のメンタル的なダメージは少ないですが、聞こえてくる相手サポーターの歓声がなんとも腹立だしい。
狙った通りにマリノスのミスを誘発させたG大阪は得点してからも継続して圧力をかけてきますが、マリノスも黙ってやられていたわけではありません。
ボランチの渡辺がセンターバック(以後CB)の2人の間に入って相手のプレスを迷わせたり、岩田と渡辺が相手にマークされている状態で左右に開く事で真ん中のスペースを開けさせて、GKの高丘から西村やレオへのパスコースを作って一気に攻めたりと、あの手この手でボールを相手陣地に進めて行きます。
特にG大阪のマンマークを逆手に取り、
マリノスの3トップ+トップ下 vs G大阪の4バック
マリノスの4バック+ダブルボランチ vs G大阪の2トップ+両サイドハーフ+ダブルボランチ。
という2つの構図に持ちこんで前後を分断。空いたスペースに西村やレオが下がってきてボールを受けることが多かったです。
前半20分。高丘から西村→渡辺→水沼→レオへとパスをつなぎ、右サイドからレオが左足一閃!相手選手4人の間を通りGK東口の股を抜けネットを揺らします。高丘のパスから約15秒間の鮮やかな連携が決まりマリサポのテンションは爆上がり!超嬉しかったです。
……しかし選手たちはあまり喜んでおらず、何事かと思いましたが、
どうやらレオのシュートがオフサイドの位置にいたエウベルの足の横を通ったことがプレーに関与した、と判断されてオフサイド……。得点は認められませんでした。残念。
結局前半は、合計6本のシュートを放つも無得点に終わりました。
現地で見ていた感想は
「先に失点してしまったけど、相手のマンマークを逆手に取って攻められたからそんなに悪い前半ではない。しかし、速い攻めが多くて敵陣深くでの人数やゴール前での迫力が足りない。ボランチのどちらかがもっとリスクを冒して深いところまで攻撃参加してくれればなぁ。相手GK東口もまだ万全じゃなさそうだし(ゴールの)枠に(シュートを)飛ばせば何か起こるかも」でした。
ハーフタイムには、②でも書きましたが「Def Tech」が代表曲「My Way」を披露。G大阪サポーターだけではなくマリサポも楽しく聞いていましたが、歌い終わった後に「勝ち点3はきまったんじゃないのか!?」と言ったとたんに周囲がピリッとした気がしました。私も若干イラっとしたので、ハーフタイム中に買って半分以上残っている生ビールを一気に飲み干しました。ビールは美味しかったです。
前半0-1。
後半
さて後半、プレスを継続して追加点を狙ってくるG大阪。守備固めされるよりは攻めやすいのでよかったです。マリノスは前半よりプレスをかわした後に攻め急がなくなった印象。その影響か、後半はマリノスペースで進みます。
後半11分。こぼれ球(どちらのチームも保持していない状態のボール。セカンドボールとも言う)を拾ったマリノスのボランチ渡辺が水沼にパス。右サイドでボールを持った水沼はG大阪の左SB藤春を釣り出す事に成功します。
CB-SB間に空いたスペースへ渡辺が走りこむと水沼はそちらにパス、渡辺がG大阪のボランチ奥野を引き連れながらボールを受けたことで、水沼をマークしていた藤春は水沼から離れて奥野とクォン・ギョンウォンの間のスペースを埋めに動きます。
それを見逃さなかった渡辺は水沼にパスし、マークされていない(フリーと言います)水沼は余裕をもって精度の高いクロスをペナルティーエリア内でフリーになっていたエウベルへ送ります。エウベルの強いヘディングは東口に弾かれますが、こぼれ球を渡辺が西村にパス。西村がしっかり合わせてゴールを決めました!
1-1!
今回はオフサイドも無く正真正銘の得点。最高です。水沼の精確なクロスも凄かったですが、この一連の流れに関わり続けた渡辺が素晴らしかったです。
さらに後半16分。
水沼がペナルティーエリア内からクロス。相手DFに弾き返されるもこぼれ球をエウベルが回収、ペナルティーエリア外に出ていた水沼がゴール前に走りこむ動きが見えた瞬間に、適切な強さの浮かせたパス。
DF-GK間のスペースでボールを受けた水沼はすぐさまシュート!キーパーの手の下を抜け、ゴールネットを揺らしました!
1-2!!
約5分間で追いつき、逆転!!
これでテンションが上がらないサポーターがいるのでしょうか!当然私は現地で大興奮!!
「勝ち点3はきまったんじゃないのか!?」と言いたいくらいです。
後半21分。マリノスのコーナーキックの流れで、ボールがペナルティーエリア内でG大阪の齊藤の手に当たるも、ハンドの反則が取られずプレーが続きました。しかし、プレーが途切れたタイミングでVARが介入し、主審はオンフィールドレビュー(ピッチ横のモニターで事象の映像を見る)を行いました。
このとき場内には事象の映像が流されますが、見た感じがっつりハンド。映像が巻き戻され再生される度にマリサポから歓声が沸きます。経験上、オンフィールドレビューまで行われた場合、ほぼ100%反則を取られます。しかし、主審が下したジャッジはノーハンド。ハンドじゃない理由はわかりませんでしたが、PKを確信していたので呆気にとられました。喜び損です。
VAR(Video Assistant Referee)
映像を見て審判を補佐する審判。得点か否か/PKか否か/レッドカードか否か/カード提示の人違いかなどの明白な間違い(見逃し)があった場合に主審に助言するが、決定権は主審にある。
その後、後半44分にカウンターを阻止したクォン・ギョンウォンに2枚目のイエローが出て退場するなどありましたが、両チームに得点は生まれず、
1-2でマリノスが勝利しました!!
勝利のトリパラ
相変わらずアウェイでは選手たちがサポーターにサッと挨拶して帰ってしまうのが残念ですが、アウェイで勝つのは気持ちがいいですね。ホームでの勝利とはまた違った感覚が味わえます。
京都駅へ
勝利の余韻に浸りながら、今晩のホテルがある京都まではJRを使う必要があるので充電切れかけのスマホで近くのJR駅を手早く検索し、歩いて向かいます。ナビの表記では到着まで13分。
最初は大勢のG大阪サポーターに紛れて歩いていましたが、ある地点から周囲には誰もいなくなり、13分経っても駅に着きません。土地勘のない場所でスマホは最後の生命線なので充電温存の為になるべく見ずに歩いてきましたが、諦めて再度検索してみると最初の13分というのは自転車で行った場合の表記で、徒歩では44分と表示されていました。
最初の時点でもっと丁寧に調べておくべきだった、というか何故勝手に自転車の設定になっていたのか。スマホ温存の為に手早く調べた事が裏目に出て更に逆境に追い込まれます。心が折れそうでしたがマリノスが勝ったので大丈夫でした。
そんなこんなで約3.6kmの道のりを歩き切り、電車に乗って京都駅に到着。京都タワーがトリコロールにライトアップされているのを横目にホテルを目指します。
トリコロールです。
ホテルに着いたらすぐにシャワーを済ませて、コンビニで買った酒と晩飯を食べながら、動画でマリノスのゴールシーンを見返します。試合後の選手、監督のコメントなど今日の試合に関する情報を読み漁っていると眠気が襲ってきたので、初日以上に疲労感を感じながら眠りにつきます。
今回はここまで。④に続きます。