こんにちは。
さて、いよいよ令和の時代に突入しましたが、昭和生まれの私がちょっと
昔の話をしたいと思います。
私が入社したのは、J リーグが開幕し日本中がサッカーに沸き立っていた 1993年。
tvkも旧局舎「TVK」の時代。かれこれもう 27 年前のことです。
※TVK 跡地は現在マンションが建っています。こじんまりと記念碑があります。
マスター業務に携わったのは 1995 年からで、
当時はベルマーレ平塚も加わり神奈川県内に J リーグクラブが 3 チームとなっていたのを記憶しています。
tvkでもサッカー番組や中継が多く、まさにサッカーがフィーバーしている時代でありました。
当時のtvkといえば、「ビルボード TOP40」「ミュートマ」などの音楽番組を中心に
若者向けの番組がまだまだ数多くあり、無名のアーティストが出演し、
後にブレイクしていくという流れがあったのではないでしょうか。
印象に残っているのは、人気番組「saku saku」の前身で「saku saku モーニングコール」
という番組がありました。
PUFFY を MC に迎え、視聴者にモーニングコールをしよう!というコンセプトで、
朝 6:45~7:30 まで生放送の帯番組を放送していました。
早朝からみんな頑張っていたなぁということを憶えています。
とはいえ、当時は放送終了も 25:30(!)と現在より早く、放送開始も遅かったので、
近隣のホテルで仮眠を取る事ができたのです。
身体的には現在より楽に勤務できていたのではないかと思います。(若かったのもあるでしょうが…)
ちなみに、送信機も放送終了後は毎回落としていたんです。
旧局舎の時代、現在のようにバンクシステムが無かったので、放送はすべてテープで送出していました。
1インチから βCAM、D2(デーツー)、DVCAM、デジベといったテープを放送順に人の手でVTRに
スタンバイするというなんという手作業!
間違えたら即事故になるので緊張感はありましたが、逆に言えば、
現在よりも自分の手で放送をしている実感のようなものはあったのではないかと思います。
また、今でいうバンクシステムのテープ版のような「LMS」というシステムもありました。
放送するテープを入れておけば、時間になると制御してくれるというもので、
D2テープを大量に入れておくことができるため当時は画期的なシステムでありました。
2004 年 5 月、現在の新社屋に移転。
マスターではこの頃からバンクシステムやHDCAMが導入されました。
2011 年 7 月、アナログ放送が終了しデジタルの時代に突入。
そして 2015 年、新マスターに更新となり、現在ではメディアはXDCAMの導入、
ファイル転送での番組ファイリングと進化を続けています。
テレビもアナログからハイビジョンになり、さらに高画質の4K8Kと技術革新は日々進んでいます。
そんな中、昔から今も変わらないもの…
そう、
SEIKO の丸時計!
旧局舎時代から今も変わらず同じものを使っているんです。
変わっていくものもあれば、変わらなくて良いものもある。
時代は変わっても、この丸時計は変わらずいつまでも動き続ける。
古き良き時代とは、「もう出会うことのない最高の思い出である」
そんな時代もあったなと、たまには良き時代を振り返りながら
これからの新しい時代を生きていこう。
投稿者:A